▼ 芝生にあった土壌かチェックしよう!
芝生にあった土壌かチェックしよう!
芝生は水はけがよいことを好む植物です。
健康な芝生を生育させるには、適した土壌を知り、また、適した状態にしていくことが大切になります。
こねても棒状にならなければOKです!
もし、棒状になってしまった方は土壌改良が必要かもしれません。
それでは、詳しくお話します。
芝生にあった土壌について知ろう!
芝庭の土壌には、上の写真のように水分を与えて手でこねても棒状にならない【砂壌土】が向いています。
実際に、店長おすすめのバロネス芝生の目土・床土に水分を与えて、手でこねてみると棒状にならず【砂壌土】だということが分かります。 ぜひ試してみてくださいね。
土壌の性質には、土壌粒子やその組成が関係してきます。
土壌は、これらの土壌粒子によって組成しています。
礫は芝刈り機を傷める原因になったり、芝生の生育の阻害要因となります。また極粗砂は多く含むと乾燥しやすくなります。逆にシルトや粘土を多く含むと水はけが悪くなります
芝生の生育に好適な三相分布って?
土壌を構成する三相(固相、液相、気相)の理想的バランス
土壌は、固相、液相、気相の3つにより構成されています。
- 固相・・・土壌粒子や土壌有機物といった固体部分
- 液相・・・孔隙(固体部分の隙間)に存在する土壌水
- 気相・・・孔隙中に存在する土壌空気
芝生の生育には、この3つのバランスがよく保たれ、保全することが重要です。
理想的な三相分布は、固相率:50%±10%、液相率:25%±5%、気相率:25%±5%です。この三相分布は、環境などにより、絶えず変化しています。
三相分布の特徴
土壌を構成する三相には、次のような特徴があります。知っておくとよいですね。
固相は、土壌固有の性質を持ち、短時間で変化しません。三相分布の変化は、主に液相と気相の間で起こります。雨が降ったり、水やりを行うと、土壌内の空気が追い出されて、気相が減少し、液相が増加します。晴天が長く続くと、芝生の吸収や、空気中への蒸発により、液相が減少し、気相が増加します。土壌中の水が多いと軟弱な土壌となる。
芝生の床土、床砂選びは、造成時がとても重要です。後から直すのは大変ですから、最初が肝心。 芝生にあった土壌は、はじめにしっかりと考えておくことが大切なポイントです。
芝生のおすすめ酸度(pH)
芝生は弱酸性-中性の土壌を好みます。
例えば芝生の種類別では、
コウライシバ、ノシバはpH6-7 バミューダグラスはpH5.5-7.5 ケンタッキーブルーグラスはpH6-7
トールフェスクはpH5-8.5 ペレニアルライグラスはpH6-7 クリーピングベントグラスはpH5.5-7
が適応値になります。
薬剤などの散布により土壌の酸度は多少変わることがあります。家庭菜園などでアルカリ調整のために使用する消石灰は、アルカリ傾向の土壌にしてしまいますので安易な散布は気をつけます。
一度お庭の酸度(PH)を測ってみるとよいでしょう。
土壌の酸度は、比色式pH検定器を使用しておおよそ測れます。
芝生のおすすめ床構造
芝庭の有効土層について、表1の土性の性質を参考にチェックしてみてください。
また、高い透水性を持たせるための土壌の一例として、芝生の床構造について紹介します。
任意ですが、地下排水能力を高めるために砂壌土の下は、約10センチで粗砂や砂利、排水管を備えるとよいです。
床土の砂壌土は、自身で調整し作ってもよいでしょう。
必要な床土の量を計算してみよう!
計算式を使って、あなたのお庭に必要な床土(砂壌土)の量を計算してみましょう。
今あるお庭の土を使って土壌改良をする場合には、状態に応じて砂を適量混合して砂壌土を作ってください。 砂は粒径が細かく芝生のすきまに入りやすいため、時間が経つにつれて、サッチなどの有機物が分解・混合され砂壌土を形成します。
既存の芝庭の土壌改良として時間はかかりますが、エアレーションで土を抜き取り、新しく目砂を入れていってもよいですね。 いずれにしても大変な労力が必要ですから、コツコツ行うのがおすすめです。
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