ジム・キーリング
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世界の園芸ファンの憧れの的、イングリッシュ・ガーデン。 その本場の国イギリスでガーデナーから愛されているテラコッタ鉢の トップブランドを立ち上げたのがジム・キーリングです。 |
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オーナーのジムは英国サリー州、キーリング家の長男として生まれました。 そこはガーデナーが何人もいる庭付きの家でしたが、彼が陶芸家になる運命の場所だったと言えます。 家の近くに粘土層があり、6歳の頃にはその粘土でソーセージや目玉焼きを作っては遊んでいました。 それが、ジムと粘土との最初の出会いでした。 その後、12歳の頃に粘土で作った作品がコンテストで賞をとるなど、才能を徐々に開花させていったのです。 考古学を専攻するべくケンブリッジ大学に入ったジムでしたが、昼間の授業よりも、夜間の陶芸コースに熱が入り、 学生一人、社会人に混じって勉強するなど、粘土への愛情は薄れませんでした。 大学を卒業する頃、事務仕事が嫌いだったジムは、小さい頃から親しんできた粘土が忘れられず、ポッターになることを決め、 家の近くのレクレッシャムポタリー(窯元)に弟子入りしました。 当時、サリー州とハンプシャー州の境に位置していたレクレッシャムポタリーは、1874年に設立されて以来、 フラワーポットだけを作り続けているという珍しい窯元で、英国内を需要に合わせて転々としていましたが、ジムが弟子入りした頃は レクレッシャムの地に定着して4代目を迎えていました。こうして、ジムは陶芸家としての道を歩み始めます。 レクレッシャムポタリーでの修業を終えた後、1976年、オクスフォード州のミドルバートンに、ウィッチフォードポタリーの 先駆けとなる自分自身のポタリーを設立し、その後、1982年に現在のウィッチフォードに移りました。 |
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それ以来、レクレッシャムポタリーで習得した、 英国に何百年も伝わる伝統的な技術に、常に斬新なアイデアを 駆使し、世界中の本物志向者から愛される鉢を作り続けています。 それがウィッチフォードポタリーなのです。 チェルシーフラワーショウのCertificate of Meritは何度も 受賞しています。 2000年にRHSがThe Sundries Trophy for Excellent Presentationを創設してからは、この賞を 2000年、02年、03年に受賞し、世界中に認められています。 (2004年以降ウィッチフォード社は出展していない) |
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ウィッチフォードポタリーの創始者であり、オーナーでも あるジムは、幼少時代から粘土と戯れ、また母親の影響 からガーデニングにも親しんできました。 ジム自身、陶芸家になったのが先か、それともガーデナー になったのが先かわからないといいますが、彼にとって、 鉢作りもガーデニングも、袖をまくって手を汚すという 点で同じものなのです。 ジムが独立する前に地元のポタリーで習得した技術は、 英国で数百年前から受け継がれてきた伝統的な鉢作りの 手法でした。彼はその唯一の後継者といえます。 |
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英国において、これらの伝統的な園芸鉢を現在も作り続けているのは、ウィッチフォード社のみで、英国の伝統を守るという点でも、 重要な役割を果たしてると言えます。 また、園芸家でもあるジムは、植物にも大変精通しています。植物のことを考え、より魅力的に見せるための鉢を作っています。 植物の成長のために鉢穴を大きくしたり、グリーンを引き立たせるためにオレンジ色の鉢にこだわったりするのはジムならではの デザインです。 |
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ハンドメイドなので汚れやシミがあります | 陶芸家&園芸家でもあるジムのこだわり | ウィッチフォードが生み出される工房とは |