2.芝生の根っこの生育が悪くなる原因(非伝染性病害条件)
長くなったり短くなったり。芝生の根っこは変化する!
2.芝生の根っこの生育が悪くなる原因(非伝染性病害条件)
水はけが悪い土壌(土壌条件)
芝生は水はけがよい土壌を好みます。「水が欲しいよ。」、「水はもういらない。」がややはっきりしているわけです。
根っこの生育が良いと、深さ30センチにも達することがありますが、水はけが悪いと水はすぐに手に入るため、根っこは水を探しに土深く伸びようとするのをやめてしまったり、根っこを腐らせてしまうこともあります。
粘土質の土壌のように水はけが悪いときは、事前に土壌改良をするのがおすすめです。
水はけが良い。根っこの生育が良い。
水はけが悪い。根っこの生育が悪い。
すでに芝生があるのでしたら、エアレーションで土を抜き取ってから川砂などで2、3ミリの厚さで目土をしてあげます。これを時間をかけながら繰り返し行います。
エアレーションについて詳しくはこちら!
土壌の水はけについて詳しくはこちら!
また、土が固く締まってしまうと地下への水や養分の浸透も悪くなったり、根っこの生育に必要となる空気が届かずに酸欠になったりしますから、そのときもエアレーションが大切です。
アルカリ性の土壌(土壌条件)
芝生は弱酸性-中性の土壌を好みます。薬剤などの散布により土壌の酸度は多少変わることがあります。 家庭菜園などでアルカリ調整のために使用する消石灰は、アルカリ傾向の土壌にしてしまいますので安易な撒布は気をつけます。
例えば芝生の種類別では、
コウライシバ、ノシバはpH6-7 バミューダグラスはpH5.5-7.5 ケンタッキーブルーグラスはpH6-7
トールフェスクはpH5-8.5 ペレニアルライグラスはpH6-7 クリーピングベントグラスはpH5.5-7
が適応値になります。
一度お庭の酸度(PH)を測ってみるとよいでしょう。
土壌の酸度はこれで測れます。
比色式pH検定器
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肥料過多(栄養条件)
肥料をたくさんあげ過ぎてもよくありません。 根腐れをする原因にもなりますので、使用量を守ること、そして芝生に元気がないとき、病気や害虫の被害にあっているときも控えるようにします。
逆に土壌の栄養分が少ないと生育が悪くなってしまいますから気をつけます。
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日照時間(気象条件)
芝生には生育に必要となる日照時間があります。日照が長ければ越したことはありませんが、概ね6時間以上。日照時間が短いと生育が悪くなり、密度の高い芝生になりません。それに伴い、芝生の根っこの生育も悪くなってしまいます。
芝生の生育をさえぎる障害物がある場合、できるだけ取り除いてあげることが大切です。