▼ 高温過湿の固結土壌はNG!芝生を湿害(Wet Wilt)から守ろう。
高温過湿の固結土壌はNG!芝生を湿害(Wet Wilt)から守ろう。
湿害(WetWillt)ってなぁに?
地温が高く、雨や灌水によって固結した過湿の土壌になると、芝生が急速にしおれて枯死することがあります。酸素不足と高温により、芝生の根毛部が激減して吸水ができず、茎葉部の水分が不足することで生じる生理障害です。
土壌粒子は細かくなるほど保水力が大きく乾燥しにくくなります。細かくなりすぎると、粒子のすき間(有効間隙)が減少して根が呼吸できなくなって酸素不足になります。このことにより根は伸長をしなくなり、排水性も悪く過湿になります。
このとき肥料不足と見誤ると、施肥により肥料やけを生ずることも多いですので控えるとよいです。
また、高温多湿になると伝染性病害にかかりやすくなりますので、湿害対策と同時に病害防除に努めます。
湿害の予防と対処
1.通気性を高める
エアレーション(コアリングが望ましい)、スライシング、スパイキングなどを行い、土壌の通気性を高めます
根っこが乾燥しないように薄めに目砂を入れます。
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床土の改良などの土壌調整や芝生の目砂に。
2.土壌改良をする
地下排水をよくする
エアレーションを行い、薄めに目砂入れをします。繰り返し時間をかけながら改良していきます。床土の状態が悪い場合は床土を入れ替えます。
より効果的に地下排水が行えるように暗渠排水も実施するとよいです。
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地下排水をよくしよう!(地下排水と表面排水、水はけをよくするためのポイント。)
表面排水をよくする
若干の傾斜をつけ、凹んだところがある場合は目砂を入れ修正します。
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3.シリンジングする
湿害により根の吸水機能が停止すると水分が欠乏します。短時間のシリンジングにより葉を湿らせてあげるとよいです。湿度も上がりやすいので病害防除のために殺菌剤を併用するのが望ましいです。風通しが悪い場合は、扇風機で通風すると湿度を下げる効果があるのでおすすめです。土を濡らすと逆効果ですので注意します。
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