石川遼を支える私設練習場

アプローチ&パッティングを極める!石川遼を支える私設練習場

「コースでできないことをトレーニングする!」そのために作られたのがこの練習場です。トーナメントなどで非常に忙しいスケジュールの中、非公開で年間約40日の特訓を行っています。パターやウェッジを中心としたクラブテストやグリーン周り80ヤード以内のウェッジの練習などトーナメント中に想定される様々な状況に対して考えられた非常に繊細なトレーニングといえるでしょう。

グリーン

約200平米の広さで、芝生はクリーピングベントグラス(ペンA2)。マスターズ開催コースである、アメリカのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブを想定しています。刈り高は3.8mmで、速さは12.5フィートに仕上げられています。アンジュレーション(グリーンの起伏)は非常に大きく、大きなコブもあり特殊なパッティングの練習ができるようになっています。石川遼選手の練習場は、世界のトッププロを悩ませる高速グリーンをいつも身近で体感できるようになっているわけです。

アプローチ

芝生の種類(高麗芝やケンタッキーブルーグラス)によってウェッジのトレーニングができるようになっています。フェアウェイ、セミラフ、ラフといった状況を距離別(10ヤード毎)に想定し、時には芝生を水で濡らして状況を作り出します。トーナメントコースによって芝生の草種は違ってきます。

高麗芝は硬く、ケンタッキーブルーグラスは粘っこいため、様々な状況を試す必要があるわけです。精度が高いアプローチショットはさらなる磨きをかけています。

バンカー

グリーンを計5つのバンカーで囲み、3種の砂質でトレーニングができます。

・マスターズ(アメリカのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ)を想定するバンカー
オーストラリア産の砂(フリーマントルという種類で、粒子が細かく軟らかいのが特徴)で作られゴルフのメジャー大会である、マスターズをイメージしています。細かな粒子で柔らかいのが特徴。目玉になりやすいため、打ち方も難しい。
・全英オープン(スコットランドのセント・アンドリュース)を想定するバンカー
新潟県の浜砂(水に濡れると硬くなるのが特徴)で作られ、ゴルフのメジャー大会、全英オープンで隔年で開催地となる、セント・アンドリュース・オールド・コースをイメージしています。

・日本国内で多い豊田市の砂を採用したバンカー
国内トーナメントコースを想定したバンカーが3つあります。そのうち、ひとつはアリソンバンカー(深くアゴの突き出ているバンカー)も取り入れられています。

石川遼選手の私設練習場は、まさに"虎の穴"とも呼べるでしょう。同事務所に所属する若手プロゴルファーの山形陵馬(やまがた・りょうま)選手、大江香織(おおえ・かおり)選手も同練習場でトレーニングをしています。時には石川遼選手とショートゲーム(通称;松伏カップ)をしているとか。よい成績を上げ、若い力でゴルフ界が盛り上がるとうれしいですね。

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