グリーンの床構造はこうなっている!
グリーンの床構造はこうなっている!
ゴルフ場のグリーンの芝生は約4ミリ。とっても短く刈り込んでいます。低刈りに強い、クリーピングベントグラスやヒメコウライシバ(姫高麗芝)といえども過酷な状況。
でも、グリーンはこんなに短く刈り込んでも芝生が元気。その理由は、みることができない地面にあるんです。
そこで、ご自宅にパッティンググリーンを作りたいあなたのためにグリーンの床構造について、紹介しちゃいます!
混合土壌
雨が多い日本の気候では水はけがとても大事。特にグリーンの芝は常に短く刈られるため、根の状態が良くないと健康な芝生の葉になりません。根の状態を良好に保つには、水はけが重要になってきます。そこで、ゴルフ場のグリーンは特別な床構造となっています。約30cmにわたって川砂を敷き、水はけを良くします。しかし、これでは水や肥料をあげてもどんどん地下に浸透していってしまいますので、保水性・保肥性を持たせるため改良剤を混ぜています。水はけが良い分、雨が降らない日はこまめに水をあげなければなりません。
混合土壌に使う床砂
床土の改良などの土壌調整や芝生の目砂に。
トップクラスの芝生を目指す方向け。ゴルフ場グリーンで使用の超高級焼砂
混合土壌に必要な砂の容量を計算しよう!
混合土壌の床砂に混ぜる改良剤
1保肥性を高める土壌改良資材
使用量の目安は容量比で5~7%程度、容積比でしっかりと混ぜます。砂や別の土壌改良資材と一緒にミキシングし、土壌に敷くのがよいです。必要以上に投入したり、均一に混ぜないと、病害につながることがありますので注意しましょう。
30センチの厚みの床砂には15~21L/平米、50~70L/坪。
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・ゼオライト(硬質タイプ)
凝灰岩の粉末。保肥力が大きく、CEC(イオン交換容量)は100ミリグラム当量以上。ゴルフグリーンの床砂の改良資材として広く用います。踏圧がかかっても粒が崩れない硬質ゼオライトを選びます。
2保水性を高める土壌改良資材
使用量の目安は容量比で5~7%程度、容積比でしっかりと混ぜます。砂や別の土壌改良資材と一緒にミキシングし、土壌に敷くのがよいです。必要以上に投入したり、均一に混ぜないと、病害につながることがありますので注意しましょう。
30センチの厚みの床砂には15~21L/平米、50~70L/坪。
グリーン造成におすすめはこちら
サンドグリーンの保水性を高める!すぐに使える中和済(PH調整済)。ピートモスとパーライトを絶妙にミックスした、保水性を高める芝生用土壌改良資材※容量によってパッケージが異なります。
・ピートモス
ミズゴケ泥炭をよく水洗いして、乾燥、粉砕したもの。サンド(砂)のゴルフグリーンの床砂の改良資材として、膨軟化、保水性改善、保肥力改善のために用います。中和(PH調整)されていないものは酸性が強いため、調整のために消石灰を加えて中和してから使います。
・パーライト
真珠岩、黒曜石、松脂岩を原料とし、焼成したもの。真珠岩を焼成したものが主体。土壌改良資材として、ゴルフ場においてグリーンやティグラウンドの床砂造成に用います。多孔質体構造のため最大容水量は高く、有効水分量も多いです。さらに通気性、排水性にも優れています。
混合土壌に必要な改良剤の容量を計算しよう!
総合土壌改良資材
グリーンを床砂を作る場合、1,2の土壌改良資材を上手に使いこなすのがおすすめですが、こちらを代用してもよいです。使用量の目安は容量比で10~15%程度、容積比でしっかりと混ぜます。砂や別の土壌改良資材と一緒にミキシングし、土壌に敷くのがよいです。必要以上に投入したり、均一に混ぜないと、病害につながることがありますので注意しましょう。
30センチの厚みの床砂には30~45L/平米、50~75L/坪。
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混合土壌に必要な改良剤(土)の容量を計算しよう!
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粗砂 砂利
ゴルフ場ではさらに水はけをよくするため、混合土壌の下に砂利を敷いています。更にその下には一定の間隔で吸水管を敷き、排水管へと繋げて排水をしています。自宅にグリーンを作る場合は、ここまでの処置はなかなかできないと思いますので、どうしても水はけが悪い場合に考えてもらう最終手段となります。
グリーンの床構造はわかりましたか?水はけがポイントです。パッティンググリーンづくりの参考にしてみてくださいね。